Diary
2009-03-01(日) [長年日記]
_ [diary][tdiary]ソースチェックとentry_count.rb Ver0.3
40越えたせいか突発的な仕事が降ってくる頻度が増しているような気がします.
良く言えば「頼りにされている」ですが,悪く言えば「便利に使われている」ですね.
自分の仕事もそれなりにあるんでなんだかなぁって感じもしなくはないですが「困った時はお互い様」ですし,
依頼する側は普通それなりに気をつかっているはずですから,できるだけ引き受けるようにしたいものです.
少しは大人になったようです(笑)
先日依頼されたのがソースチェック.
HDLでレベルは
RTLでした.いちようハード屋なんで(^^;
依頼主は一度もかかわったことのないよそのプロジェクト.
仕様からわかっていないんで時間の無駄じゃね?って思っていたのですが,「こういう書き方あるのか〜」とか「普通こう書くんじゃね?」とか「ありえねぇ(笑)」とか文化の違いが見えたりして意外と楽しかったです.
で,他人の書いたソースを読んでいたら,なんか書きたくなっちゃって(そりゃ仕事では毎日書いてますが,自分向けってことで)一年前に書いたプラグインを見直すことに.
日記更新時の処理量が多く,エントリの積み重ねに比例して増えていく作りになっていたので,cacheを使うようにして修正.
処理速度の改善は日記を更新している人にしかわからないし,なにより動いているのでなかなか直す気になれなかったのですが,やってみるといい暇潰しになりました.
日々の業務に追われてなかなかできないのですが,コードを読んだり書いたり見直したりってのは日常的に行いたいものですね.
ダウンロード
ここからどうぞ. -- entry_count.rb (Ver0.3)
_ [type2][howto]クランク計測
計測するクランクはCBの82mm, chevyジャーナルです.
まずは曲がり計測から.
使用するのは定盤とVブロック,ダイヤルゲージで,クランク一周させてセンターメインの振れをみます.
結果は...ゼロです(嬉)
買った時から曲がりゼロでしたが,維持できているようで一安心です.
ちなみに0.03mmが純正のリミット値のようです.
ジャーナルをマイクロメーターで計測します.
まずはメインジャーナルから
1 | 2 | 3 | 4 |
54.990 | 54.985 | 54.970 | 39.992 |
問題なしです.
続けてロッドジャーナルを計測.
1 | 2 | 3 | 4 |
50.785 | 50.790 | 50.780 | 50.795 |
Chevyジャーナルなので,2inchに対して,リミット0.03なのでこれも問題なしと.
クランクはこんな感じでフライホイルにセットして,立てて保存しています.
自重で曲がらないようにってことでこうするのが正解のようですが,本当に良いかはわかりません(^^;
ちなみにカムシャフトも同様に立てて保存しています.
2009-03-07(土) [長年日記]
_ [type2][howto]ピストン/シリンダ計測
計測するのはMAHLEの94mmキットです.
Longストローク用で重さだけみると以前書いた通りコストパフォーマンス抜群だと思います.
こんな形状でもスリッパースカートと遜色ない重さなんで強度的に劣るのかもしれませんが,ブッ壊れてないのでまだまだパワー上げないといけないのかもしれません(^^;
重さはいけていますが,リング幅をみると上から1.5mm, 2mm, 4mmに対してCBで売っているWISECOピストンは1mm, 1.2mm, 2.8mm と試してみたくなる数値を出していたりします.高いんで見送りですけど(^^;
シリンダーは90.5/92mm向けに加工されたケースに刺さるように下を97.3mm→96mmに削ってあります.
そんなわけで差し込み部分は写真の通り1mmしかありません.
この作業はAUTO CLUB山下さんで行ってもらいました.
初ということで治具作成から行って頂きましたが数日で送られてきてビックリでした.
ちなみにこのページに載っているシリンダはうちのだと思います.
シリンダ測定中です.
真ん中くらいの場所を45度刻みで計測してだいたいこんな感じでした.
1 | 2 | 3 | 4 |
93.99 | 93.96 | 93.98 | 93.98 |
MAXでも94mmを越えているところはなかったです.
以外に磨耗していないようにも感じますが,温度で変わるのでどうなんでしょって思います.
ピストンの計測中です.
よくピストンはいびつと言われますがまったくその通りで,ピストン上より下の方が大きく,ピストンピン側よりスカート側のほうが大きいです.ピン位置も微妙にオフセットされているし計測する場所で値が変わっちゃいますんで,悩ましいところですが,ピストン/シリンダ間のクリアランスを調べておきたいので,スカート下から1cm位のところの最大値を求めています.
1 | 2 | 3 | 4 |
93.90 | 93.895 | 93.89 | 93.90 |
これもシリンダと同様に温度で変化しちゃう(だからいびつな形状)のでどうなんでしょうって思いますが,これで正常に動いていたので問題ないのかもしれません.つかですね,どこを計れば正解なのかわかってないのがそもそも問題のような気がします(^^;
温度で変わるってことは厳密にいうと排気量も動的に変わっているってことなんですよね.
空冷VWの排気量って1641,1678,1775,1835,1915,...といった具合いに1cc単位で言うのが普通に感じていましが,
熱膨張を考えると10cc単位くらいでいいんじゃないって思えなくもないのです(笑)
2009-03-08(日) [長年日記]
_ [2387cc]クランク計測
なんか先日のエントリと同じような写真だけど,カテゴリ通り2387ccを作る気でいるようです(笑)
今のところ素人が気軽に組める排気量の上限値が2387ccだよなぁって思っているのでまぁやってみようかなって感じです.
贅沢言わなければ$300以下でクランク買えるし(^^;
ちなみに今回もCBからです.
手持ちの82mmと比べると素材はいっしょでロッドジャーナルを外に2mm偏心しただけのようですが,パッと見ただけでこれ以上は無理なことがわかりました.いろんな意味でこれ以上を求めるならそれなりに投資が必要ってことだと思います.
計測方法は先日のエントリを見てもらうとして,結果は以下の通りでした.
曲がり
ダイヤルゲージの振れは0.015mm.
曲がりがこれの1/2なので 0.0075mmってことになります.
Limit 0.03mmですし,世間一般的にみても良い数値のようですが,82mmがゼロだっただけにちょっと複雑な気分です.
メインジャーナル
1 | 2 | 3 | 4 |
54.982 | 54.980 | 54.978 | 39.950 |
Limit 0.03mmなので問題無いようです.
ロッドジャーナル
1 | 2 | 3 | 4 |
50.785 | 50.782 | 50.785 | 50.782 |
今回もchevyジャーナル,Limit 0.03mmなのでこれも問題無いようです.
数値だけ見ると問題無いのですが,なんかきな臭いんですよね(笑)
2009-03-09(月) [長年日記]
_ [2387cc]クランクラッピング
なんかきな臭い86mmクランクなのですが,とりあえずラッピングします.
効果があるのか微妙ですが,儀式みたいなもんってことで(^^;
即席ラッピング用サンドベルトです.
1000番のロールペーパーを1.8mm, 2.5mm幅で切って,ガムテープにはっつけるだけ.
出典はケルン本.やっぱりこの本はすばらしいと思います.
こんな感じで手動ラッピングします.
全ジャーナル90度毎に向きを変えながら擦るだけ,すごく楽に作業できますし,ストロークがあるので早いです.
洗車に使っているセーム革を切り出して青棒をこすり付けて仕上げします.
青棒で研磨すると表面に酸化クロムの皮膜が形成されて滑らかな表面になるとか,オイルに対する酸化膜を作るとかって言われますが,なにより触った感じが良くなるので気に入っています.
なんかきな臭いクランクでもいけそうな気がするのです(笑)
2009-03-10(火) [長年日記]
_ [2387cc]メタルポリッシュとカムギア類の組み込み
これも効果があるか微妙なんで儀式みたいなもんですが,メタルの当り面をピカールで磨きます.
メタル交換は2110ccを組んで以来なんで7年ぶりです.7年の間にいろいろ取っ替えましたがメタルは2L overにしてから今回が初めてだったんですね.
で,エンジン組む作業で一番いやな項目,クランク側のカムギア焼きばめを.
まずは3番のメインメタルをセットしておいて,写真のような状態でカムギアをガスバーナーで炙ります.色が変わるくらい炙ります(笑)
時間にして2分位です.
ノーマルカムギアならこんなにがんばらなくても大丈夫ですが,鉄のストレートカットは渋い感じがするんですよね.
計測した感じだとほとんど同じなので材質の違いなのかもしれませんが,
失敗するとそれはもう大変なんでガッチリ炙っています.
熱の影響があるかもなんで,良い子は真似しないほうが良いかもしれません(^^;
あとは順番に組み込んでいくだけですが,デスギアもちょっと炙りますね.
それとでっかいサークリップも嫌いです.
ジャーナルの上通過させながらセットしなくちゃいけないので傷つけないようにしなくちゃいけないし,いがいとゴツイので力いるし.これだけのために専用工具が欲しくなっちゃいますが,欲しいと思った時は組んでいる時なんで買わずに済んでいるようです(笑)
ジャーナルへの攻撃はガムテで守ればいいとして,力はどうにもならないので,いい工具があったらだれか下さい(笑)
で,組上がりました.
メタルの縁を青く塗っているのはセットする方向を間違えないようにするためです.
3番メインメタルを間違えるとカムギア外さなきゃいけないですからね〜
2009-03-14(土) [長年日記]
_ [2387cc]コンロッドの計測と組み込み
せっかくなのでコンロッドも仕入れてみました.
CBのSuper Race Rods - Chevy rod journal - 5.600"です.今までのものが5.5inchでしたが,ストローク伸ばしたのに合わせてロッドもちょっと長いものにしてみました.5.6inchなら今回使わないにしても用途はありそうですし.
で,組み込む前に計測しておきました.
重さ | ジャーナル径 | ジャーナル径 (メタル込) | メタル クリアランス | |
1 | 598g | 53.472mm | 50.855mm | 0.070mm |
2 | 598g | 53.470mm | 50.855mm | 0.073mm |
3 | 597g | 53.470mm | 50.850mm | 0.065mm |
4 | 597g | 53.471mm | 50.850mm | 0.068mm |
ちなみに5.5inchは603gでしたので,7年間で少しは進歩したのか強度を下げたのかは定かでありませんが見た目は変わりません.ま,軽いのはうれしいのでこれを使おうと思います.ちなみにメタル込みの重さは636gでした.
また,クランクのジャーナル径|との差がメタルクリアランスになります.ちょと緩めかなぁと思えるような値ですがキツイのより全然OK.こういう数値をみると2と3番は入れ替えたほうがいいですね(^^;
ちなみに5.5inchロッドとほとんど同じジャーナル径だったので問題ないと思います.思いたいともいいますが(^^;
で,クランクに組み込みました.
コンロッドボルトはARP 2000で付属のアッセンブリーリューブをネジ部に塗ってから
1,2,3kg/mとトルクをかけながら4kg/mで絞めつけます.
といっても,計測時にバラして組んでを繰り返していて,一気筒あたり3回はこの作業をやりました.
計測したからといって速くなるわけではないですけど,安心係数が上がると思う今日このごろなのです.
2009-03-15(日) [長年日記]
_ [2387cc]ストローカー加工再び
一ヶ月前に闇雲に行った追い込みストローカー加工だけど,実際に86mmのクランク入れてみたらまだ足りないことが判明(ガックシ
写真のように青いマジックで印をつけたですが,どうもルーフ部分の修正量が大きいようです.
最近のアルミケースははなからハイルーフなのもうなずけますってくらい景気良く削ってやることにしました.
いつも通りベルトサンダー一本でガスガス削りました.
こんなに削る必要はないかもしれませんが88mmを突っ込むために...というのは大嘘で,心配性なんで余裕をもって削っています.例えばコンロッドの小端部はボアセンターを直線状にしか動きませんが,どうなっても当たらないくらい削っちゃってますんで良い子はこの写真を参考にしてはいけないと思います(笑)
ちなみにマーキングして削る作業は2回繰り返してなんとか終了しました.
このケースは74mm, 82mm, 86mmと段階的にストローカー加工を施していますが,これまでショートブロック組み上げてからもバラして修正,洗浄,組み直しを繰り返していますので,まだ削ることになるかもしれません(憂鬱)
全身マグネシウム粉まみれ,もうこりごりなのですが...
といか,プロに加工してもらうか加工済みケース買ったほうが良いと思います(マジ
2009-03-20(金) [長年日記]
_ [parts] CB Lightweight Racing Lifter
2008.12.15のエントリに書いた通りリフターとプッシュロッドエンドとの相性がイマイチってことで,Newリフターを仕入れました.
CB Performance Lightweight Racing Lifterです.
Scat Lightweight Lifterを仕入れた時も気になってはいたのですが,チェックしてみたら値上がりしていて $102.95也.以前は$89.95だったようなので,なんか期待してしまいます(笑)
まずは計測結果から.
normal | 88g | 28.3mm | 4.6mm |
scat old | 100g | 28.3mm | 4.6mm |
scat | 95g | 29mm | 3.4mm |
scat new | 76g | 29mm | 3.9mm |
cb | 72g | 28mm | 3.2mm |
軽いです.
30mmタイプにしておけばよかったかな? とも思えなくはないのですが,使ってみようと思います.
2009-03-21(土) [長年日記]
_ [parts]スペシャルデスビギア
左が純正品で右が純正品を加工したスペシャル品です.
見ての通り機械式ガスポンプを駆動するカム山を削り落としています.
仕入れはヤフオクで,施工主はR's Performance Inc.
いい仕事してると思います.
2009-03-22(日) [長年日記]
_ [2387cc]メインメタルに泣く
写真の通り振りだしに戻るの巻.
サックリ,ショートブロックまで組み上げようと思ったのが運の尽.
まぁ,大丈夫だろうと計測もせずにケースに諸々突っ込んで合体させて,ナットに少しトルクかけたら...回り激シブでガックシ.
どんどん外していって,クランク単体でもアウツ.
この前まで使っていた82mmクランクとメインメタルを引っ張り出してきて取っ替え引っ替え実験した結果,メインメタルに問題があるところまでは判明.
ちなみにジャーナルSTDでケース0.5mm overでオーダーミスがあったわけでもなく,パッと見は問題無いように見えるんだけど,組んじゃうと明らかにキツイんです.Newメタルは全部NGってことで写真の通りカムギアまで外すことになったわけなんですが,ここだけはバラす時に傷付けちゃうので再使用不可.Newメタルしいれなきゃなのです.
デスギア組む前に仮組みしながらのチェックを怠ったてのが敗因です.急がば回れですね...
これ以外にカムシャフトの追い込みストローカー加工と,ケース加工の修正を.
やればやるほどに,削り量に大丈夫かよってブルーな気分になっているのですが,コンロッドのキャップ側削ってなかったんですよね...これはそれっぽい形状だし重さもそろっているので考えもしなかったのが敗因.
ちょっと削ろうかな.軽くなるし(^^;
2009-03-28(土) [長年日記]
_ [diary]インフルエンザ
発症しちゃったよ.上の子だけど.
と,同じようなことを2年前にも書いているけど,今回も春休み入って最初の週末.
前回は感染しまくったので隔離したけど,実際に発症してから病院に行くまでの間は甘かったわけで,すでに感染していたらイヤだな.
_ [2387cc]メタル合わせとetc,etc,etc
先週泣かされたメインメタルなんだけど,ちょっと奮発してGERMAN KOLBENSCHMIDT製を仕入れました.
敗因は組み急いじゃってチェックが疎かになっちゃったのはわかっているんで,今回はギッチリやります.
- ケースに当てて裏面の傷を1000番で研ぐを繰り返す
- 一つづつメタルを取り替えながらケースに組み込みトルクをかけて抵抗なく回ることを確認.抵抗があるようなら1000番で研いでを繰り返す
- 全メタル組み込んで規定トルクをかけて抵抗なく回ることを確認.
- 最後に1000番で軽く研いでピカールでポリッシュして終了.
いやぁ,クルクル回るようになりました(嬉)
で,カムギヤ焼き填してフロント部分をイッキに組み上げました.
メタルの方向を間違えないように今回は縁を赤で塗っています.
この辺,イヤな作業ですがこの前やったばっかりなのでサクサク進みました.
そうそう,写真の通りロッドも外しているんですが...
とりあえずベルトサンダーで削ってみました.
3g/1個の軽量化(笑)
ま,これでケースとのクリアランスも余裕できたと思います.
もっと早くやっておけば良かったんですが,気が付かなかったんですよね.
で,組み上げて今日は終了.
状態としては先週の作業開始前に戻れたって感じですが,いろいろ手を加えてはいるので少しは前進しているはずです.
今日はケースの合体/分離を何回やったかわからないくらい繰り返したわけですが,仮組みが重要なことを改めて再認識しました.
明日も続きます.
_ steel scooters [おおっ〜!部屋がきれいっすね!]
_ シラサワ [ここ,空き部屋なんです.でなきゃこんなことできない(^^; こんなことをたまにやって油を落とすとフローリングにいいよ..]