Diary


2023-06-03(土) [長年日記]

_ [book] 音楽は自由にする 坂本龍一

存在自体は知っていたけど手に取ることがなかった本をやっと.
いやね,分類としては「自叙伝」って言うのが正しいと思うんだけど,「伝記」と勘違いしちゃって.
なんというか伝記というと 宮沢賢治の読書感想文書いてこい@夏休みの宿題みたいなのあって読む気にならんのですよ.
自慢じゃないけど高校生までまともに本読んだことありません.読書感想文はあとがき見ながら書いてました(笑)

読むかなと思ったきっかけは一ヶ月半くらい前の NHKのスイッチインタビュー 矢野顕子×MISIA
MISIAが「天才が渋滞していた」みたいなこと言ったんですよね.
言われてみればまさにそうだななんだけどYMO前の教授ってどんな感じだったんだろうなって.
細野さんは「はっぴーえんど」,ユキヒロは「サディスティックミカバンド」だけど教授は...YMO結成話は有名だけどその前って意外と知らない.
本の内容はネタバレになるのもと思うので多くは書かないけどその辺のことは山下達郎との出会いあたりからが特におもしろいですね.
MISIAが言うところの天才の名前がいっぱい出てきます.
YMOについてちょっとだけ書くと「BGM」の頃がイヤだったってのは知っていたけど「テクノデリック」が120点というのは以外だったな.
おかげで最近この2枚を毎日聴いてる(笑)

構成を超大雑把に言うと本人が物心ついたころからのことを基本的に時系列に話した内容が本になった感じです.
サウンド・ストリートの時にようにボソボソ喋ってる感じがしていいです(笑)
なんというか今どきの小説のようなひねりや伏線がなく,たんたんと話している感じが逆に読みやすく,つまみ食いのように気が向いたときに手にとってもいい本だと思います.
実際,通院時のちょっとした待ち時間とか隙間時間に読む本としてました.

あとはそうだな,教授と呼ばれる所以はなんとなくわかる気がしますが書いてないです.
まぁ,本人が話している内容が本になっているわけで「かくかくしかじがで教授と呼ばれるようになった」はあるわけないか.
で,だれもが教授と呼んでいる気がしますが一人だけ「坂本クン」と呼ぶ人を知ってます(笑)

細野晴臣 - Absolute Ego Dance [Live]
2018/6/23,約5年前か.
3人が揃って演奏しているのはこれ以降見たことがないんだよな〜