Diary


2018-04-08(日) [長年日記]

_ [TM]TMを組んだ(やっと)

先々週の続き.
先週は久々に実家に行っていたんで車イジリも久々にサボった(笑)
デフから...と言ってもすでに歯当たりは見ているので振り返りから.
リングギアはボルト外しただけでは抜けません.
捨てボルトを装着してハンマーでぶん殴って外しています.
なかなか外れないのでこれも近所迷惑この上ないです.
ちなみにはめる時はストーブで熱してから入れてます.

で,一旦バラして,ネジロックを塗布して10kg/mで締め込み.
kamaxです.M10で10kg/mなんて高級ボルトですね~

念のため歯当たり確認.
バッチリです.
逆回転も確認して,若干内側よりでしたが大丈夫でしょう.
デフのうなり音が酷くてバラしたんですが解消されるはず...というか解消されないと困るなぁ.


バックラッシュの調整.
クラッチ側からダイヤルゲージで...
これが正しいかどうかはわからないんですが,数値化しておきたいかなと.

上記以外ではドレインからも計測.
これだとインプットシャフトのエクステンション組んでからでも計測できますね.
これも正しいかどうかわからないですけどw

0.1mm位になるように とは言っても計測方法が怪しいのですが気持ち狭いかなくらいになるようにシムで調整します.
シムはその辺で売っていないので 歴代バラしたミッションから摘出しておいたものを入れ替えながら.
なるべく希望に近くなるように組んではバラし,バラしては組んでを繰り返しです.
歯当たりの次はバックラッシュを追い込んでいるんですが,これも自己流だなぁ.
まぁ,歯当たりはそれっぽいバックラッシュだとピニオンの突出しで決まるんで大丈夫だろうと.

反対側のシム調整はサイドカバーとベアリングの隙間を追い込みながら.
厚いシクネスゲージゲージだとうまく計測できないのでちょっとづつ追い込んでいって,最後にpre-loadがかかるように0.1mmほど厚めにしてやりました.
本当はデフの長さとベアリング間の長さからシムの厚さを計算するらしいのですが,計測する術がないです.
そんなわけでこちらも組んではバラし,バラしては組んでを繰り返しです.
バックラッシュ調整と合わせて何回やったか覚えていませんが手首が痛くなるくらい繰り返したようです.親指の付け根も痛いです.

最後にサイドカバーにOリングはめて本組.
いいんだろうかという思いと もういいだろうって思い半分半分でしたが,いい加減にしないと.
シンクロギアがあればもう一機組み立てることができそうなんですが,やっぱりいい加減にしないとw


と,グダグダやったことを書いたんですが空冷VWのこの手の情報やパーツ(シム)が流通していないってこともあり試行錯誤と妥協のかたまりです.よい子はマネしちゃダメです.
エンジンの情報やパーツはいっぱいあるのにね~
ちなみに愛媛の村上さんから頂いたミッション,大活躍です.
歯当たりやバックラッシュの感覚を得るのにサンプルにしました.
シムも活用しています.「もう一機組み立てることができそう」はこのミッションをベースにスパーデフと3,4クロスでなーんて考えたりするんですよね~


2018-04-21(土) [長年日記]

_ [type2]ジェッティングあれこれ

イマイチよくわからなくてF2→F7に戻したエマルジョンチューブですが,作りがイマイチなんですね.
F7は本体に付いていた純正なんでバッチリなんですが,社外品のF2を観察してみると...

  • 3rdホールのバリが酷い
  • ガスホールのバリが酷い
  • 1st, 2ndホールの穴径にちょっと誤差あり

で,リーマー使って修正することに.
1,2,3rdホールは削り過ぎに注意してゲージで確認しながらコリコと.
ガスホールはヤスリを当てて爪が引っかからない程度に修正.
作りはイマイチですが値段は安いです.
真鍮なんで修正が容易なことを考えると悪くない選択肢だと思いつつ純正F2と比べてみたい気もしますね.

で,久しぶりにジェッティング.
IJは70じゃないとNGなのでこれは固定でMJ, AJを交換していくわけですが手持ちのMJ:165~200,AJ:180~230をとっかえひっかえ.
MJは180以上は必要で190でも大丈夫,200でもいけそうかも?
ということでMJ:190にしてAJを振ること数回した結果 AJ:180でも問題ないみたい...というか違いがイマイチわからない(笑)

で,そんなジェットで走った後の油温.
今日は最高気温25度と上がったのですが 85度.
低いなぁ,こりゃダメかもw


2018-04-22(日) [長年日記]

_ [TM]またTMを組んだ

まだ壊れていないし,予備も04/08に組み上げたので物置の掃除から.
久々にスッキリ...

もつかの間で再びミッションwww
愛媛の村上さんから頂いた物を形にしておこうかと.

デフはバラして計測済.
で,ギアキャリア分離前にピニオンシャフトの突出し量を備忘録として計測しておきます.
大体こんなもんですかねーでサックリ分離.


治具にセットしてバラす前にシフトフォークの確認を.
各ギアに入れつつシンクロハブの遊びを見ておきます.


メインシャフトとピニオンシャフトをギアキャリアから摘出する前にやっておくことは二つ.

  • シフトフォークのボルトを外す(1st/2nd用と3rd/4th用の2本}}
  • メインシャフトのサークリップを外す


プレスにセットしてメインシャフトを抜きます.
ピニオンシャフトは一緒に抜けます.
落っことさないように注意しながら慎重に.

抜けました.
3rd, 4thは歯数の多い高年式用ですね.
換えちゃうんですけど.


ピニオンシャフトのサークリップ外すしてバラします.
4thは1.04,3rdは1.48に交換します.
クロスギアなんで直径が大きくなるんですね,参考値として計測しておきます.

で,プレス使って組みます.
書くと簡単ですが最初どうやって組みか結構悩みました.
すぐ忘れるしw

続けてメインシャフト側を.
4thは何もしなくても外れます.
左が今回バラしているもので,ローラーベアリングがサビ汁で赤くなってます.
4thギアのハブとベアリングのレースが錆びてしまっていたんですね.

シンクロハブとスライダーにマーキングしてプレスで4thベアリングのレースとシンクロハブを抜きます.
サビのせいかちょっとビクビクしながら慎重に...
一度バラすとずいぶんと楽になるのですが,今回のような状態だとなかなか大変だったりします.

シンクロハブを抜くとメインシャフト側は完全にバラバラになります.
上が元々の3rd, 4thギアで下が交換するクロスギア.
ハブ溶接済です.
ギアとベアリング以外はそのまま組みます.
ダメだったら交換するスタンスはいつも通り.だいたい後で泣くんですけどねw


ピニオンシャフト側の4thギアの直径が大きくなるので,ギアキャリアを削ります.
青く塗った3か所をリューターで.
マグなんであっさり削れます.
ベアリングセットして,ピニオンシャフト突っ込んでクリアランスを確認してみたところ余裕ですね.
というか削り過ぎw

組み上げたメインシャフトとピニオンシャフトをマスキングテープでとめておいて...


プレス使って組みます.
メインシャフトを目いっぱい圧入してから,
ワッシャーとサークリップを軽くセットして,
ソケットを当てて押し込みます.
最後にウォーターポンププライヤでサークリップを締め上げておきます.

治具にセットしてシフトフォークの調整.
ピニオンシャフトの突出しを合わせておいて,各ギアに入れてスライダーの遊びが同じ位に合わせます.
と,書くと簡単なんですが何度もガチャガチャやりながら調整してます.
最後にシフトフォークのボルトの締め上げを忘れずに.2.5kg/mで締めてます.

ストーブ出してきてミッションケースを温めて...

合体.
バックギアに入れた状態でやるとギアを落とさなくていいかも.
ある程度ハマったところでデフ側からバックギアシャフトを回すとスプラインがあったところでストンをいくようです.
まぁ,失敗しても焦らず何度かトライしているうちにうまくいきます.

続けてリングギアを温めてデフと合体させます.
この辺からのことは04/08の日記に書いてあるのでサックリ飛ばしつつ...


バックラッシュ調整して歯当たりの確認.
歯当たりはバラす前に確認しているんで大丈夫なんですが,バックラッシュはサイドカバーとデフを変更しているのでシムをかえることすること3回で.
右側のサイドカバーもシムを何度か換えつつ...
と書くと簡単なんですが,その都度 デフ外してサイドカバー,ベアリングを外してシム換えて...を繰り返すわけで手首が痛くなりますね.
ノーマルデフだと軽いんで少しは楽かもしれませんが.
ちなみにシムはピッタリではなくてpreloadがかかって,素手ではデフが回せないくらいに調整してます.
良い子はマネしちゃダメですねw

最後にバラして本組みして,今日はここまで.
来週はレリーズシャフト周りを組んで終了かな.

予備ミッション2機目なんで安心感も二乗と思いたいところなんですが,ダメ出しすると2機のいいとことりして1機になるような気がしてなりません(笑)
車載でしかチェックできないのがイタイですね~


2018-04-30(月) [長年日記]

_ [TM]レリーズシャフト周りの組み込み

先週の続きで愛媛の村上さんから頂いたミッションの続き.
71 or 72とたった2年しか製造されなかったロットのようです.
レリーズ周りは手持ちの部品を寄せ集めで.
まずはスタッドの植え込み.
M7です.めったに使わないようなサイズですがミッション関係ではよく出てきます.
例えばノーズコーンのスタッド&ナットやシフトフォークの固定ボルトやクラッチケーブルの先端とか...
高年式のミッションに多用されていたりもするんでちょろっと保管しておくと出番があるかもですよ.

71 or 72の特徴として φ16のシャフト(細シャフト)に高年式用レリーズベアリングが使えます.
シャフトを低年式用にすればアーリータイプのレリーズベアリングを使うこともできますが,部品があるので高年式用で組みます(両方在庫あるw).
写真のシャフトはロングタイプでその他の部品を含めて国内で調達が可能ですね.

で,予備ミッションが2機.
安心してぶっ壊すことができます(ぇ
簡単にテストできないのがイタイところですがここのところミッションばっかりだったので,ちょっと寝かせようかと思います.次はレース終わったらかな.

で,物置兼工作室の掃除.
使用歴20年位ですが,床がペコペコいいます(塗装が剥げているところ)w
次は何しよう.