Diary
2009-03-07(土) [長年日記]
_ [type2][howto]ピストン/シリンダ計測
計測するのはMAHLEの94mmキットです.
Longストローク用で重さだけみると以前書いた通りコストパフォーマンス抜群だと思います.
こんな形状でもスリッパースカートと遜色ない重さなんで強度的に劣るのかもしれませんが,ブッ壊れてないのでまだまだパワー上げないといけないのかもしれません(^^;
重さはいけていますが,リング幅をみると上から1.5mm, 2mm, 4mmに対してCBで売っているWISECOピストンは1mm, 1.2mm, 2.8mm と試してみたくなる数値を出していたりします.高いんで見送りですけど(^^;
シリンダーは90.5/92mm向けに加工されたケースに刺さるように下を97.3mm→96mmに削ってあります.
そんなわけで差し込み部分は写真の通り1mmしかありません.
この作業はAUTO CLUB山下さんで行ってもらいました.
初ということで治具作成から行って頂きましたが数日で送られてきてビックリでした.
ちなみにこのページに載っているシリンダはうちのだと思います.
シリンダ測定中です.
真ん中くらいの場所を45度刻みで計測してだいたいこんな感じでした.
1 | 2 | 3 | 4 |
93.99 | 93.96 | 93.98 | 93.98 |
MAXでも94mmを越えているところはなかったです.
以外に磨耗していないようにも感じますが,温度で変わるのでどうなんでしょって思います.
ピストンの計測中です.
よくピストンはいびつと言われますがまったくその通りで,ピストン上より下の方が大きく,ピストンピン側よりスカート側のほうが大きいです.ピン位置も微妙にオフセットされているし計測する場所で値が変わっちゃいますんで,悩ましいところですが,ピストン/シリンダ間のクリアランスを調べておきたいので,スカート下から1cm位のところの最大値を求めています.
1 | 2 | 3 | 4 |
93.90 | 93.895 | 93.89 | 93.90 |
これもシリンダと同様に温度で変化しちゃう(だからいびつな形状)のでどうなんでしょうって思いますが,これで正常に動いていたので問題ないのかもしれません.つかですね,どこを計れば正解なのかわかってないのがそもそも問題のような気がします(^^;
温度で変わるってことは厳密にいうと排気量も動的に変わっているってことなんですよね.
空冷VWの排気量って1641,1678,1775,1835,1915,...といった具合いに1cc単位で言うのが普通に感じていましが,
熱膨張を考えると10cc単位くらいでいいんじゃないって思えなくもないのです(笑)