Diary
2005-09-10(土) [長年日記]
_ [tools][howto] リークダウンテスターの使い方
以前に紹介した
リークダウンテスター
ですが,質問を頂いたりググって来て頂いている方もおられるようなのでもうちょっと
ましな使い方を書いておきます.
サンプルとしたのは以前の測定でボロボロだった予備エンジンで,
結果は以下の通りでした.
シリンダ番号 | 一次側 | 二次側 |
1番 | 90psi | 78psi |
2番 | 90psi | × |
3番 | 90psi | 86psi |
4番 | 90psi | 84psi |
前回説明した通り,車載だろうがエンジンスタンド上だろうが,地べただろうが
どこでも計測可能です.
ただ,車載じゃないほうがホースのセットやどっから漏れているかの判別が
格段に楽だと思います.今回はエンジンスタンド上で計測してます.
まず,計測するシリンダの圧縮上死点を出しホースをセットします.
ホースはデフォルトで14mm用がついてきますのでVW純正ヘッドなら問題ありません.
うちでは 044 Heads
も使う(っていうかほとんど044)ので 12mm用のホースを追加購入しています.
ポートが小さいって? 予備エンジンですから(^^;
テスターはレギュレータ内蔵で圧力調整用のつまみがあります
(一次側のメータの下にあるつまみ).まずこれを絞っておきます.
あとはさっきプラグホールに接続したホース(青)と
エアコンプレッサからのホース(オレンジ)を接続します.
ここまでできたらレギュレータのつまみをゆるめてシリンダ内に空気を送り込みます.
で,一次側と二次側の差をみて圧縮漏れが無いか確認します.
前回の測定で全くだめだった2番シリンダはインポートにエアーが
吹き込んでくることが確認できましたので,INバルブの密着がボロボロ
であることがわかります.
こういった場合はエアーを送りながら写真のようにプラハンで叩いてみて
ください.ちょっとした虫食いやカーボンをかんでいる程度なら復活する
かもしれません.今回の場合復活しちゃって二次側86psiまで出すように
なっちゃいました(^^;
ばらして確認してみますが,ちょっとうれしいです.
前回の測定でちょっとダメだった1番シリンダはエアーがケース側に
抜けていっているのが音で判断できましたのでおそらくピストンリング
の不良と予測することができます.
こういった場合は,プラグホールからオイルを入れて再び計測してみてください.
数値がよくなるようならピストンリング交換時期だと思います.
78psi → 83psi ですからほぼ間違いなでしょう.