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_ [parts][howto]AA Slipper Skirt Pistonと94mm Slip inを考える

左の写真のようにboreに段差があるままSlip inさせようとすると， ピストンスカートが干渉してしまうため，干渉する部分を削る必要があるってのは ここや lowbuggetのsiteに書いてある通りです．
右の写真はMahle 90.5Bと94Bの比較なんですが，94Bのスカートが長くcaseのbore部分に段差があったら干渉してもおかしくないのがわかります．

で，ちょっと前にますさんのところで ちょろっとSlip inのこの手の話をしていたら， これなら(段差があっても)行けるかもとかえされちゃいました(^^;
目のつけどころがスルドイです．

ちょうどMahle 90.5B, Mahle 94BとAA Slipper Skirt Pistonが手元にあるので，見てみます．

まずは左の写真から．
左がMahle 90.5B, 右がAA Slipper Skirt Pistonです．
ピストンピンからスカートの終りまではほとんど同じで，どっちかというとAAのほうが0.2mmほど短い位です． これ，いけそうな気配です．
続けて右の写真．
左がMahle 94B, 右がAA Slipper Skirt Pistonのです．．
見ただけで全然違うのがわかりますが，AAのほうが約10mmほど短いです．

ケースのbore部分に段差がある場合，ストロークやロッド長も干渉するかどうかに関わってきますが 単純に90.5Bを組んでいたエンジンをSlip inで94mmにするなら AAのSlipper Skirt Pistonを使えば いけそうな感じに見えますね．

おまけ．
シリンダのケース側は写真左のようにちょっとした段差がありますね．
Slip in加工すると段差がなくなります．というか段差つけれるだけの厚さが残っていないのです．
一方，CBのSuper Caseのような高価なcaseだと ステップボーリングしてシリンダの段差を含めてfitさせちゃうことを考えています．
とてもいい加工だとは思うのですが，こういった加工が施されているとピストンスカートが干渉する以前に シリンダ自体が最後まで刺さらないのと思われます．

次回はPiston比較でもしてみますかね．