これは無加工でSLIP inできないcaseの例です.
94mmの場合,通常case側を97.25mmにしなくてはいけませんが,
90.5mm用(96mm)のままとし,逆にシリンダ側を加工するとで対応します.
左が90.5mm用のシリンダで右が94mmシリンダ加工後です.加工後はかなり薄いです.
94mm用シリンダの長さは90.5mmにくらべ約1mmほど長かったです.
プッシュロッド長やデッキハイトを決める際に参考になるのでこのように計測して
しておくといいかもしれません.
左が90.5mmピストンで右が94mmピストンです.
94mmのほうが約1mmほどピンハイトが大きいです.また,ピストンスカート
がしっかりあります.
そのせいもあり重さが大分違い 90.5mmが約320gに対して94mmは約390gです.
もともと90.5mmピストンの軽さにひかれて2110ccとしたんで,ここはちょっと
イタい気分です.
左が90.5mmピストンで右が94mmピストンです.
厚みが違うのがわかると思います.予想以上に重いわけです.
パワーが上がるんで強度を上げているのかもしれませんが,
90.5mmに比べるとごついです.
シンダヘッド側は94mm用になります.
今回へッドはCBパフォーマンス製 044 wedge portにしてみました.
portでかいです.
燃焼室です.
2.5mmほどフライカットし,容量は52ccにあわせ込み,その後軽くポリッシュ
しました.
加工済みヘッドですが,バルブリングとポートの間にあるバリを削り
当り幅をみながら擦り合わせしました.
貧弱なんで,1-5/8 カッパーガスケットに合わせて広げました.
今回の圧縮比は10:1を目指しました.
カムはFK10, ロッカーアームは1.4ratioのままでデッキハイトは1.5mmとし,
仮組し,バルブとピストンのクリアランスをみます.4mmくらいありました,
たぶん余裕です(^^;
これで圧縮比は10.1:1です.
2005 FLAT4 STREET LEGAL でシェークダウンです.
タイムは14.604sec.