Diary


2019-06-15(土) [長年日記]

_ [type2]四半世紀前の作品の修理

今回のDragInでは何も壊さずに...のはずだったんだが,家から20km位前にちょっとしたことが.
街灯の少ない真っ暗な夜道を走るんですが,ハイビームに切り替わらなくなったんですね.
ロービームは問題なかったので止まることなく帰りましたけど,ハイビーム無いと困るんですね,特に車検がw

ちなみに古い車なんで未だにハイビームで車検通します.
さらにちなみにうちの車はレンズのカットが右側通行用だと言われてロービームも追加でテストされたことがあります.ついこの前ですね.

ライト周りの配線はちょっと特殊になっているのでチェックしつつ仕組みを理解することから.
光量不足で車検通らず,BugBugの社長に泣き付いたってのは2017.02.26のエントリにちょっとだけ書いたけど,1993/11のことだから 25年前の作品なのです.

ディマースイッチ
ブレーキペダルの横にあるのがハイ/ロー切りかえですね.
手前にあるのが...赤色灯用? 元は救急車なんで何用かわからないスイッチがいくつかあります.

左がハイ/ロー切りかえ用.
端子は真ん中が56, 向かって左が56a,右が56bってなっているように見えますね.
右の赤色灯?用もちょっと形は違いますが同じです. トグルスイッチで踏むたびに56との接続が56a, 56bに切り替わる構造です.

一見普通の三端子ディマースイッチですが,一端子に改造されているようです.
"S"って白マジックで書いてますが,シラサワのSなのか菅原のSなのか今となってはわかんないなぁ.
(実はヘッドライトリレーのS端子が濃厚というのは後で気づいた)
でだ,チェックの結果,踏むと真ん中の端子がGNDに落ちて,離すとopenになるプッシュスイッチになってました.
なぜこのような改造が行われているかこの時点ではわかっていないんですが,スイッチは故障していない模様.

ヘッドライトリレー
本来この年式にはリレーはないのですが,25年前の車検通らない事件の時に追加されたものです.
4端子の普通のリレーが2個.
ハイビームとロービームで別れています.
この時点ではスイッチの改造と合わせてどうやってハイ/ロー切りかえるか不明なんですが...

裏にもう一個リレーが隠れているんですね.
リレー三個使いです.
そんなに要らないと言われるかもしれませんが,スゲー明るくなって余裕で車検クリア,今も全く問題なしなのです.
ちなみに25年 ヘッドライトバルブ交換してません.
すべてその辺に転がっていた中古品で組まれてます.
バブルはじけて生活費切り詰めて車維持してた時代,とても助かった記憶があります.

隠れていたヘッドライトリレー.
高年式用のリレーですね.
接続はこんな感じ.

56 :ヘッドライトスイッチ(12V)
56a:ハイビーム
56b:ロービーム
30 :常時12V
S  :ディマースイッチ

このリレー,なかなか面白くてSがGNDに落ちるたびに56接続を56aと56bでいったりきたりするラッチタイプ.
さらにヘッドライトスイッチがoffの場合は 30番から電源が供給されてディマースイッチを踏むとハイビームが光る = パッシングできるんですね.これも車検場で活躍してます,スピードメーターチェックの時に.

チェックの結果,リレーの故障で56aに切りかわらなくなっていました.
手元に Made in W-Germany の中古品があったので単体チェック後,組み込んで修理完了.

解析中リレーを減らす構成も考えましたが,ディマースイッチを一端子に改造したパッシング機能や.5端子のリレーを4端子のリレー二個の後ろに隠すように配置したりすべてが確信犯に思えてそのままとしました.
今となっては確認取れないんですけど,きっとニヤニヤしながら組んだんじゃないかと.
気が付くのに25年もかかって申し訳ないような気もしなくはない.