Diary
2006-08-14(月) [長年日記]
_ [howto][type2]エンジン脱着の極意 (降ろし編)
バスのエンジン脱着は簡単と良く言われますが,まぁ全くもってその通りで,
Type1に比べるととても楽で,慣れれば一人でも脱着可能です.
とはいえ,少しでも楽に早く作業を済ませたいものです.
特に青空プライベータ─にとって時間の問題は大きいですし.
というわけで,作業を順に追いながら日々改良している点をバラバラ書いてみようと思います.年式や車の状態により多少異なる部分はあると思いますので参考までに.
まずは用意するものと前準備から.
- ジャッキ2台
- シャコタン用カーランプ
- ギラギラシート
- 作業灯
- ラチェット,ソケット
- 11,13,17mmのスパナ,メガネ(17mmは数種類あると便利かも)
- インチサイズのスパナ(アールズのフィッティングを外すため)
- 各種ドライバー
カーランプに乗せてオイル抜けば前準備は完了です.
シャコタンでなければカーランプは必要ありませんね.シャコタンでもその気になればできなくもないですが,作業効率を考えるとあったほうが数段楽です.
- バッテリーからマイナスターミナルを外します.基本ですね
- リアバンパー,リアエプロンを外します.何本かボルトやタッピングを外せばOKです.
家の車はエンジンバーを装着しているのでこれも外します. - 電気系の配線を外します.コイルは室内なので以下だけです.接続端子や色も違いますが,長さも間違いようの無いように整理しているので,印を付ける必要もありません.
整理しておけば作業効率が上がりますね.- オルタネータ 12V
- Charged Waringランプ
- 油温計
- 油圧計
- MSDデスビ
- アクセルケーブルをフリーにします.
- ガソリンラインを外します.
アールズにしてあるのでインチスパナで回すだけ外れるのは楽です.通常のラインどと固着していたりして時間がかかってしまう場合もありますが,その心配はありません.
外したら#6のANキャップ/ANプラグをしておきます. - キャブを外します.
ツインキャブの場合でもそのまま降ろすことはできますが,降ろしていくと写真の赤丸の部分が邪魔になったりするので最近は外しちゃいます.
また,インマニの形状やウェルドしてあったりすると取り外し以前に工具を入れるのも面倒だったりするのですが,8 x 11 Nutsを使えば格段に楽になります. - オイルラインを外します.
うちの車は外付けオイルクーラーのラインをオイルフィルターのところから割り込ませているので必要となる作業です.
外したら#8のANキャップ/ANプラグをしておきます. - ここまできたら他に無いか一通りチェックしておきます.
なお,オイルブリーザーホースはキャッチタンクをファンシュラウド裏にナット止めしているのでうちの車では作業不要です.
そうそうヒーターも無いのでヒーター調整用のケーブルも対象外です. - ジャッキをドレインプレートに当てておきます.
- エンジン-ミッションを止めている4個所のボルトorナットを外します.
下のナットは簡単に外せるので比較的面倒な上から外していきます.
まず,後ろからみて左上のボルトから.ここはヒートエクスチェンジャーが無いとかなり楽で,17mmソケットで外すことができます.
右上のナットはエンジン側からファンシュラウドの裏に手を突っ込んで半ば手探りで外します.オフセットのない17mmのメガネレンチがあると少し楽です.
最後に下の2つのナットを外せばOKです. - 最後にエンジンを後ろに引っ張りだします.
引っ張っていくと最初に青丸の部分がファンシュラウドを干渉するのでジャッキをちょっと下げます.次に赤丸の部分とぶつからないように注意して引っ張り出せば完了です.
ここまでの作業で慣れれば30分〜1時間ってところです.
別に特殊な工具や特殊な作業が必要というわけでは無いというのがわかると思います.Let's try.