バックプレートとスピンドルを固定している15mmのボルトを4本外せば
スピンドルを拝むことができます。
ブレーキホースに負担がかからないようにバックプレートを針金で
つるしておけば後々楽です。
いっきにスピンドルの取り外しにかかります。
まず、タイロッドエンドナットの割ピンを取り外し17mmのナットを緩めます。
タイロッドエンドプーラーを使いスピンドルとタイロッドを分離させます。
回り止め兼,キングピンの位置決めに使われている13mmのボルト&ナット
(山型の変わったナットです。)を外します。
ロワー側のリンクピンの17mmのロックナットの割ピンを外し、ロックナット
を取り外します。で、リンクピンを緩めながらボルトを抜いていきます。
同じ作業ををアッパー側にたいしても行います。
さらに、上下のリンクピンにエクステンションでも当てながら交互
にたたいてやって抜きとります。
これで、スピンドルを外すことができました。
写真の左がノーマルスピンドルで、右がロワードスピンドルです。
リンクピンを差し込む穴が上下逆になっているのがわかるでしょうか?
センターはほぼそのままなんだけど他を180度回転させた感じになって
おります。これで約3.5inchのLow Downが可能となっているわけです。
ロワードスピンドルに必要な部品を組み付けていきます。
まず、ノーマルスピンドルからリンクピンのブッシュをソケットをあてて
たたき出します。で、取り外したブッシュをロワードスピンドルに圧入する
わけですが、状態が悪い場合はリンクピンごとNew Partsにしてしまいましょう。
ここまでできたらリンクピンやシム等を取り付けておきます。
後はいっきに組み上げていくだけなのですが。。。
写真を見てもらえばわかると思いますが、ブレーキホースの取りまわし
が逆になります。つまり、バックプレートを180度回転させて取り付ける
ことになります。念のためブレーキホースにスパイラルチューブでも
巻いておきましょう。
また、タイロッドエンドの取り付けも逆(ノーマルは上から差し込んで固定
するが、ロワードスピンドルの場合は下から差し込む)になります。でないと
タイロッドが斜めになってしまいます。
今回使用したロワードスピンドルでは、上記を可能とするためにタイロッドエンド
を差し込む穴(テーパー状)を加工しなおしてありました。
よって外側のタイロッドエンドは高年式な物に取り換えなくてはいけません。
また、右タイロッドを固定式なものからアジャスタブルなもの(左タイロッド
と同じ)にしなくてはなりません。
最後にトーインを調整して終りです。
ごくろうさまでした:-)