Diary


2012-08-02(木) [長年日記]

_ [book]「秘密」東野圭吾

秘密 転勤して暇なんで読書量が増えたってのは以前から書いてますが, コメントでお勧めしてもらった本はまず読んでますよ.
東野圭吾については転勤したばっかりのころにもらった shin1のコメント がきっかけなんですが,自称理系としてはガリレオシリーズからいきました.
「探偵ガリレオ」,「予知夢」,「容疑者Xの献身」,「ガリレオの苦悩」 と間にいろんな本をはさみながらですけど,このシリーズは上の子も読む ってこともあって偏りがあったんですよね.
で,とりあえず文春文庫シリーズ一通り読むかってことで手に取ったのが「秘密」です.
旦那+嫁+娘の3人家族.妻と娘が事故に巻き込まれて,妻は亡くなり,娘の体に妻の魂が...といった,工学系出身の作者のイメージが崩れる設定からはじまるんですが,どっか暖かくて,でもイタくて,それでいて切ないなんとも言えない小説でした.
最後はヤラれた感いっぱいで,しばらく呆然,ケツのほうを読み返しと,これまで味わったことがない読了感はなんっだったんでしょう.
ダメってわけじゃなくて,もしかするとこれまで読んだ本の中で一番かもしれません. そでいてもう一度読むのは...無理かも...です.
おかげで次の本を手にとるまでに間が空いてしまったし,無意識のうちに比べてしまったり,しばらく後遺症が残りました.

30後半~40代のお父さんにお勧め.家族構成が同じで涙腺弱い人は泣ちゃうよ(笑)
秘密
東野圭吾/著
文藝春秋
730円